世界臨床薬理学会(World Pharma)

「第16回世界臨床薬理学学会 (World Pharma2010)」での研究発表

学会概要

2010年7月17日~23日にデンマーク・コペンハーゲンにて開催された「第19回世界臨床薬理学学会」(World Pharma2010 16th World Congress of Basic And Clinical Pharmacology)の年次総会にて本研究発表を行いました。

本研究にて世界で初めて人体に非接触でありながら、薬剤を使用せず、副作用もなく血中の酸化ストレスを抑制する技術(小型装置)を開発致しました。

また、本論文発表は日本システム企画株式会社代表取締役社長 熊野活行と、奥羽大学薬学部 山本准教授など複数名にて共同で共同で行われました。

その研究発表の原文(英文)の日本語訳を以下より紹介いたします。

研究内容

「Yubi-MRによる特殊電磁波の指への照射と帯電した水からの電子の作用による血中の酸化ストレスの減少効果」

はじめに

酸化ストレスの蓄積により老化や、動脈硬化、高血圧、肥満、不眠症、骨折や脳卒中などの疾病を引き起こす。その為、できるだけ血中の酸化ストレスを減らすことが望まれている。我々は、日本システム企画㈱開発のYubi-MRと言う、特殊な電磁波を指に照射することによる血中の酸化ストレス抑制装置を開発した。この装置は水中からの電子を取り出す事で、その還元性を発揮するものである。我々はこの装置を利用し10分間特殊な電磁波を指に照射し、d-ROM値を減少することに成功した。マウスを使った動物実験においても、この装置からの特殊な電磁波の照射によって、マウスの活動時間の減少を確認することができた。このYubi-MRは酸化ストレスを減少させるものであり、医療の現場において酸化ストレスが原因の疾病の治療の効果が期待できるものである。

実験方法

血液試験の提供者:本試験は奥羽大学の倫理委員会の審査を得ており、またヘルシンキ宣言に基づくものである。9人の健康な血液提供者にYubi-MRを照射し、その血液を採血した。

d-ROMとBAPの測定:ウイスマー社のFRAS4により酸化ストレス(d-ROM)の値と抗酸化力(BAP)を調べた。

試験結果

Yubi-MR照射のd-ROMとBAP値への影響:9人の血液提供者からのd-ROMとBAPの採血結果は表1に示した。Yubi-MR照射前のd-ROM値は249.6±6.7 (mean±SE)であった。10分間のYubi-MRの照射(強度1.0 x 10⁻³dB V/m x 3 )後、d-ROMは劇的に減少し230.4±14.8 (mean±SE) (p<0.01)となった。対照的に、BAPに変化は無かった(照射前/照射後 = 2401.1 ±37.5 vs 2401.2±37.0, mean ±SE)。d-ROMテストの結果は集中的であり、CARR Uは活性酸素と同じである血液中のヒドロペルオキシド値を示している。健康的な血液提供者は250-300CARE U(20.08-24.00 mg/dL of H₂O₂)と推測される。1CARE UユニットはH₂O₂0.08 mgである。これらの数値は正常値であり、血液提供者達が健康であることを示す。正常な状態下においても、10分間のYubi-MR照射は体内の活性酸素(H₂O₂)をおよそ0.16mg抑える事ができた。

HumanBAP
Before
d-ROM
Before
BAP
After
d-ROM
After
BAP/d-ROM
Before
BAP/d-ROM
After
No.1222336422143236.1076.854
No.2222423722132199.38310.105
No.32486222244818811.19813.021
No.42491241241623110.33610.458
No.5253726625032619.5379.590
No.62381201245118611.84513.177
No.7244426724042249.15310.732
No.82377193246818712.31613.197
No.9244725624942559.5589.780
Average2401.111249.6662401.222230.44*9.93710.761
表1:9人の血液提供者のd-ROM・BAP結果

試験装置による酸化ストレスの抑制

左:ヒトへのYubi-MR照射前後  右:マウスへのYubiMR-照射前後
左:ヒトへのYubi-MR照射前後  右:マウスへのYubiMR-照射前後

試験装置の照射のBAP・d-ROMに与える効果を観察した。BAP・d-ROM比は試験装置照射後に有意に上昇した。

考察

Yubi-MRの水への照射は、Fe(III)イオンをFe(II)イオンへと還元する水和電子を放出するマイナス帯電した水をつくる。Yubi-MRは同様に血液に対して作用し、酸化ストレス(d-ROM)を減少させる。予備調査として行なったYubi-MRの睡眠への影響に関する試験においては、Yubi-MRは眠気を増幅させ血液の鎮静効果をもたらす効果があると考えられる。我々はYubi-MRは動物の行動停止時間に影響を与えると仮定した。そしてYubi-MR照射は、マウスの行動停止時間を増加させるという事を実証したが、その増加時間についてはまだ明らかではない。血液中の酸化ストレスの蓄積は眠気を阻害するとの引用文献もあり、酸化ストレスを取り除くことにより、安易に眠りにつくことが出来る様になると思われる。こうように、酸化ストレスと睡眠の関係は明らかに存在する事が立証された。

研究者紹介

奥羽大学薬学部生化学科:山本正雅
奥羽大学薬学部薬学代謝臨床薬科:小池勇一
奥羽大学薬学部薬学科:米原典史
日本システム企画株式会社:熊野活行

所在地

奥羽大学薬学部|福島県郡山市富田町字三角堂31-1
日本システム企画株式会社|東京都渋谷区笹塚2-21-12