WCP2018 KYOTO 第18回国際薬理学・臨床薬理学会議

「第39回日本臨床薬理学会学術総会 第18回国際薬理学・臨床薬理学会議(WCP2018 KYOTO)」での研究発表

学会概要

2018年7月1日~6日に京都府京都市の国立京都国際会館で開催された「第39回日本臨床薬理学会学術総会 第18回国際薬理学・臨床薬理学会議 WCP2018 KYOTO」にて、ヒトの血圧を低下させることに世界で初めて成功した研究を発表しました。

本研究発表は弊社代表取締役社長 熊野活行が同じく代表取締役を務める日本システム企画株式会社と奥羽大学、日本保険医療大学、東京理科大学との共同で行われました。

研究発表内容の原文(英文)の日本語訳を以下よりご紹介致します。

研究内容

「共鳴装置(PT)が発生する特殊な電磁波をヒトの循環器系に応用して、リラックス効果と血圧の抑制を図る」

はじめに

共鳴装置(以下「PT」)は電磁力によって三価の鉄を二価に還元し、水配管内の赤錆を減少させる装置である。前回は指を短時間(10分間)PTに挿入し、ヒトの酸化ストレスを軽減させることを証明する実験を行ったが、本実験ではPTが脳波(BW)と血圧(BP)に及ぼす影響を測定した。

試験方法

本実験では手首型PTを使用した。被検者19名全員の同意を得て血圧を可動式血圧モニターTM-2430(A&D)で24時間測定した。初日はPTを着用せず(CN)血圧を60分毎に測定し、二日目はPTのダミーである磁気装置(MD)を着用して初日と同条件で測定を行った。最終日は手首型PTを着用してBPを測定した。装置を着用した順番は被検者に明かさずに各測定は行われた。TSDN151(小型無線多機能センサ, ATR-Promotions)でBW及びBPを測定した。何も着用せず被検者の目は開いた状態でBWは8分間測定され、続いて被検者の目は閉じた状態でBWは2分間測定された。その後MDを被検者の腕に巻き付け、同じ手順でBWを測定した。実験開始60分後も同じくBWを測定した。

図1.手首型PTの構造
図1.手首型PTの構造

PTに使用されている部品を一対ベルトに固定し、被検者の腕に巻き付けた。PTの中央コアが赤い丸で囲まれ、磁石の層がセラミック(MRM)に固定されている。

試験結果

 LF/HF比(図2)とBWのα/β比(図3,4)よりPTがリラックス効果を誘引したことが分かる。PT, MDとCNを使用した実験での平均血圧は、それぞれ87.8±3.9 mmHg, 93.3±6.3 mmHg, 91.1±5.1mmHgであった。PTはBPを大幅(3.3 mmHg)に抑制したが、MDを使用した実験では血圧に大きな変化は見られなかった。PTは心臓収縮時の血圧を4.9 mmHg抑制し、さらに心臓拡張時の血圧も2 mmHg抑制した(図6,7)。PTが最も血圧を抑制した時間帯は午前10時から午後17時の間だった (平均血圧は4.7 mmHg、収縮時の血圧は5.7 mmHg、拡張時の血圧は4.2 mmHg減少)。PTは日中に心拍数を5bpm抑制し、RRIを大幅に延長した。さらに酸素の消費量を8.9±0.6から8.3±0.6に減少させた。

図2. PTによるLF/HF比の減少
図2. PTによるLF/HF比の減少

RRIパワースペクトルで心拍数の変動を算出したところ、LF/HF比はPTでの実験後大幅に減少したが、MDでの実験では特に減少は見られなかった。この結果により、PTは被検体の副交感神経を優位にし、リラックス効果を誘引することが分かった。

図3
図3.PTが心電図にもたらす変化
図3.PTが心電図にもたらす変化

図3上の折れ線グラフは被検者の心電図を表している。25,750を超えた拍動を測定したところ、PT実験時の心拍数(赤字)はCNよりも低い数値を示した。確認のためそれぞれのピーク値を比較したところ、ピーク値はPTを取り外した後で大幅に減少したものの、MDでの実験では変化は見られなかった。

図4
図4.PTによるα/β比の上昇
図4.PTによるα/β比の上昇

PTを取り外して被検者のBWを10分間測定したところ、α/β波の大幅な増加が見られたが、MDについて同条件でBWを測定したところ、影響は見られなかった(図4上のグラフ参照)。PTによるα/βの増加はα波の増加とβ波の減少(図4下のグラフ参照)に起因する可能性があり、PTが脳にリラックス効果を誘引することが分かった。

図5. PTによるリラックス効果とBP抑制の簡易図
図5. PTによるリラックス効果とBP抑制の簡易図

手首型PTはBWのα/β比やRRIを増やし、LF/HFを減少させた。これらの結果はすべて図6~8のBP抑制効果によるものである。

図6. PTがBPに与える影響
図6. PTがBPに与える影響

PT使用/不使用時それぞれでBPを4時間観測した。PTは平均BPや収縮時のBPを下げ、さらに拡張期のBPも下げた。

図7. PT使用/不使用時のBPを表すヒストグラム
図7. PT使用/不使用時のBPを表すヒストグラム

PTを使用/不使用の実験で被検者19名のBPのヒストグラムを集計した。図8は実験で得たBPである。

図8.PTがBPの概日リズムに与える影響
図8.PTがBPの概日リズムに与える影響

PTを使用した時の状態でBPを24時間測定したところ、PTは正午12時から午後18時の間で最も大幅にBPを減少させた。

結論

  1. PTは循環器系のα/β及びLF/HFを変化させ、ヒトの脳にリラックス効果を誘引する。
  2. PTはRRIを延長し、R値を短くし、リラックス効果を誘引する。
  3. 手首型PTはリラックス効果を誘引し、高血圧が原因で起こる病気を抑制する新しい手段となりえる。

研究者紹介

奥羽大学薬学部:山本正雅、倉光恭吾、小池勇一
JSP生命研究所:上女鹿昇、熊野活行、(山本正雅)
日本保健医療大学理学療法学科:野上晴雄
東京理科大学薬学部生命創薬科学科:深井文雄