ロイヤルガーデンホテル ロンドン への導入事例

導入背景

「ロイヤルガーデンホテル・ロンドン」はロンドンの有名な五ツ星ホテルです。現在は客室が約400部屋程あります。

1965年に建設され、当時「ロイヤルガーデンホテル・ロンドン」の循環給湯配管は鉄管だったため、毎朝蛇口からは色の濃い赤水が発生していました。

そこで、NMRパイプテクターが採用されました。

効果検証

ロイヤルガーデンホテルでは「水質検査」によるNMRパイプテクターの効果検証をしました。「水質検査」では配管内の水を採取し、水中に溶け出している鉄分の値を計測します。NMRパイプテクターを設置する前と設置した後を比較して効果を検証していきます。

水質検査結果

まずはじめに、NMRパイプテクターの設置前に当時の配管内の水中の鉄分値を計測しました。やはり、鉄分値は2.79 mg/lと非常に高い数値でした。

しかし、NMRパイプテクターを設置してから25日後には、鉄分値は0.016 mg/lへと大幅に減少しました。英国の水道法水質基準値は0.2mg/lですので、基準値を満たすまで改善したということです。

さらに、NMRパイプテクターの設置36日後には0.013 mg/lとなり、さらに改善を続けていました。

その後、さらに年月を経て2020年6月29日にも、改めて水質検査を行ったところ、鉄分値は0.00mg/lと、赤錆の溶出がまったく確認できませんでした。これはNMRパイプテクターの設置から14年後のことです。

設置期間	配管を流れる水中の鉄分値(㎎/ℓ)
設置前	2.79
設置25日後	0.016
設置36日後	0.013
設置14年後	0.00

水質分析証明書

水質分析は第三者機関へ委託しています。本件では「Severn Trent Laboratories Ltd.」「AQUASOLVE Ltd.」へ委託し、証明書が発行されています。

お客様からの推薦状

ロイヤルガーデンホテルロンドンでのNMRパイプテクターの効果にご満足頂き、推薦状を頂きました。

推薦状の和訳文

2014年10月31日

当社のホテルに導入した配管内赤錆防止・更生装置パイプテクターの防錆効果と、それにより 得られた利益について下記のとおり証明いたします。

1）当社のホテルは14階建て、493室、延べ床面積は約26,000m²で、宿泊施設以外にも多くの施設を備えており、5つ星の評価を得ております。パイプテクターを導入した7年前は築42年で、配管内に赤錆問題を抱えており、亜鉛めっき鋼管と銅の異種金属接合部の腐食により常時 漏水が発生し、明らかに業務に支障が出ておりました。当時、配管更新費用とその間の休業補償の見積もりを算出したところ、650～700万ポンド（約15億円）かかることが分かったため、 当時のホテルオーナーと施設管理責任者は、初期投資としても15万ポンド（約3,000万円） ほどのパイプテクターは十分投資価値があると判断し、導入に至りました。 （2006年のポンド／円レート：1ポンド＝214円）

2）ボイラー室内の給湯本管に3台のパイプテクターを導入し、設置前及び設置2週間後、さらにはその後12ヶ月間にわたり水質検査を毎月実施しました。配管内の水中の鉄分値は設置後すぐに低下し、赤錆防止効果を示し、装置の導入で得られた利益は、装置のコストをはるかに 上回るものでした。

3）パイプテクターは素晴らしい防錆効果を挙げており、今なお効果を出し続けています。

4）装置の導入から効果が出るまでわずか2週間と、短期間で給湯の素晴らしい水質改善を目にすることができました。

5）装置導入前にあった赤錆による水の着色は完全になくなり、以後、建物のいずれの部屋でも漏水が見られることはなくなりました。

6）装置導入後7年が経過し、給湯配管の状況を確認しましたが、配管内の赤錆がはっきりと黒錆になっていることが確認できました。

7）パイプテクターはランニングコストが不要で、定期的に行っている水質検査はすべて、Japan System Planning UK Ltd.のピーター・ゴスリング氏の立ち合いのもと、当社と共同で記録しております。

8）当社は今回の結果に大変満足しており、パイプテクターが我々の業務、顧客のいずれにも支障をきたすことなく、経済的な利益を与えるものだと確信しております。今後は空調冷水配管系統にも同様にパイプテクターを導入したいと考えております。

推薦状の原文

まとめ

配管内の水中の鉄分値が大幅に減少したのは、管内の新規の赤錆発生が完全に防止され、既存の赤錆が水に不溶な黒錆に還元されたためです。

つまり、NMRパイプテクターによって、配管内部が更生され、建物寿命まで配管寿命を延命することができます。

建物名	ロイヤルガーデンホテル ロンドン
所在地	イギリス、ロンドン
建物概要	1965 年竣工、1994 年～1996 年改修工事、築 42 年 約400 室
設置工事	2006年11月23日
設置配管/設置数	循環給湯配管（鉄管 200 mm、100 mm、75 mm） PT-200DS×1、PT-100DS×1、PT-75DS×1